資質の先にあるもの──「強み」から「卓越性」へ進む道
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
以前のブログ、
「あなたのその資質、強みではありません 〜「自分を知る」から「成果を生む」へのステップアップ〜」
を書いたあと、私の中でずっと考え続けたテーマがあります。
それは、「自分にとっての卓越(Excellence)とは何か?」ということです。
「卓越性(Excellence)」とは何か?
そもそも、ストレングスファインダーが生まれた原点に立ち返ると、
ドナルド・クリフトンの次の問いかけにたどり着きます。
“What would happen if we focused on what was right with people rather than what’s wrong with them?”
―「人の欠点ではなく、強みに注目したら、どうなるか?」
この問いから始まり、人それぞれが持つ才能――つまり「成果につながる思考・感情・行動のパターン」を見つけ、磨き上げることで、一貫して成果を生み出せる状態、すなわち「強み」に育てていくのがストレングスファインダーの哲学です。
そして、さらにその強みが自然に発揮され、自分の在り方と一致しながら社会に貢献できている状態。
それが、「卓越性(Excellence)」なのではないでしょうか。
「どんな卓越性を発揮したいのか?」
「この世界で、自分はどう在りたいのか?」
以前のブログで問いかけたこの言葉は、人生の指針に通じます。
この問いに対する答えが見えてきたとき、
私たちは自分の資質を、どこに向けて、どう磨いていけばいいのかが自然と明らかになっていくのです。
ドン・クリフトンの「才能の5つの手がかり」
ドン・クリフトンの、「才能を見つけるための5つの手がかり(Five Clues to Talent)」というものがあります。
Yearning(強く惹かれるもの)
自然と引き寄せられ、何度でもやりたくなること。
例:チームで話し合いが始まると、自然にファシリテートしようとしている(調和性・指令性)
Glimpses of Excellence(卓越性の兆候)
自分では普通のことが、周囲から「すごい」と言われる経験。
例:初めてイベントを企画したのに、スムーズに進み、参加者からもとても喜ばれた(アレンジ・戦略性)
Rapid Learning(急速な習得)
初めてなのに、自然と理解できる分野。
例:初めてのプレゼン資料作成でも、構成や伝え方が感覚的にわかる(分析思考・コミュニケーション)
Flow(没頭感)
時間を忘れて夢中になれる活動。
例:データ分析に没頭して気づけば3時間経っていた(分析思考・内省)
Deep Satisfaction(深い満足感)
終わったあと、心から「楽しかった」「またやりたい」と思える体験。
例:1on1で相手の話を深く聴けたとき、自分も癒された感じがする(共感性・個別化)
資質も書きましたが、いったんストレングスを横に置いて過去の体験を振り返ると、自分の「卓越性(Excellence)」を発揮する場が見えてくるかもしれません。
私自身の「卓越性」とは
この5つで自分のことを振り返ると、思い浮かぶのは昔やっていた、
「あなたの未来を一緒に描く、ストレングスファインダー×未来」セッション。
ストレングスファインダーの資質をベースにインタビューし、その人の5年先10年先のビジョンを勝手に描くというものです。
そのセッションで発揮されている私の資質は、
個別化:インタビューしながらその人の根底にある価値を探る
最上志向:強みになる思考・行動を見つけ出す
未来志向:それらが全開になった状態のビジョンを描く
戦略性:そこへの道筋を併せて示す
トップ5のうち4つをフル回転させてますが、ごく自然にやれていて、なによりやっていてとても楽しいし。
また、多くの方が宝物をもらったように喜ばれます。
そういったことを考えると、私の卓越性とは、
「ストレングスファインダーを通じて、相手が卓越性を発揮できるビジョンを描くこと。そして、その実現への後押しをすること」。
これは、まさにストレングス・コーチとしての本質的な役割だと感じます。
自分の「卓越性」を発揮することで、他者の「卓越性」を見つけ実現をサポートをすること。
この道を、私は歩いていきたいと思っています。
あなたの「卓越性」とは何ですか?
ストレングスファインダーの資質をベースに、「卓越性」を発揮したビジョンを描くワークショップを計画しています。
詳細が決まりましたらお知らせします。
才能の5つの手がかり(Five Clues to Talent)のための問い
🌟 1. Yearning(憧れ・強く惹かれるもの)
「自然にやりたくなること」「引き寄せられてしまうもの」を見つける問い
Q1.最近「どうしてもやってみたい!」と感じたことは何ですか?
Q2.他の選択肢があっても、つい選んでしまう活動や役割は何ですか?
Q3.子どもの頃から、なぜか心を惹かれていたことはありますか?
🌟 2. Rapid Learning(急速な習得)
「自然と早く習得できたこと」「苦労せずできたこと」を見つける問い
Q1.初めてなのに「意外とできた」と思ったことは何ですか?
Q2.説明を聞かずに感覚でうまくできたことは何ですか?
Q3.自分ではあまり努力した覚えがないのに、得意になったものはありますか?
🌟 3. Flow(没頭状態・ゾーン)
「時間を忘れるくらい夢中になれること」を見つける問い
Q1.気づけば何時間も取り組んでいたことは何ですか?
Q2.やっている間は疲れを感じず、むしろエネルギーが高まる活動は?
Q3.「もっと続けたい」と感じることには、どんな特徴がありますか?
🌟 4. Glimpses of Excellence(卓越性の片鱗)
「自分でもうまくできたと感じた」「周囲から認められた」ことを見つける問い
Q1.「うまいね」「向いてるよ」と褒められたことは何ですか?
Q2.初めてやったのに、結果がよくて驚いた経験は?
Q3.自分の中で「これは他の人よりスムーズにできている」と感じることは?
🌟 5. Satisfaction(深い満足感)
「やった後に充実感・満足感を感じたこと」を見つける問い
Q1.終わった後に「これは気持ちよかった」と感じた活動の特徴はは何ですか?
Q2.成果よりも「やること自体が楽しかった」と思える出来事は何ですか?
Q3.感情的に満たされた、またやりたいと思った瞬間は?
ゆっくり内省する時間を取って、考えてみてください。
卓越した成果を生み出す「強み」にするためのコーチングセッションをおこなっています。興味のある方はお問い合わせください。
強みを知るだけで終わらせない! 「ストレングス・デザイン(実践コース)」
ストレングス・マスターコース(パーソナルコーチング6ヶ月プログラム)
■ストレングスコーチング
自己理解を深め、自分と上手に関わるうえでコーチングはとても有効です。強みを活かした目標達成、自分自身の価値やニーズを探求したい方など、お気軽にご相談ください。
初めての方にはお試しコーチングもおこなっています。
詳しくは、こちらから。(ホームページに飛びます)
コーチングの種類、費用について
「お試しコーチングの進め方」
■ストレングスファインダーを活かした研修プログラム
ストレングスファインダーを使ったチームビルディング研修、マネージャー研修、社員の能力開発研修など、ご要望に合わせたご提案をしています。
まずはZoom等オンラインでお話しを伺います。
詳細についてのお尋ねは、お問い合わせフォームからご連絡ください。