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SF×マネジメント

「ポジティブ」マネージャーの強みの活かし方

 

 

「マネージャーのためのストレングスファインダー®」というプログラムをご提供していますが、その中から、マネージャーが強みを自分のマネジメントにどう活かすのか、資質別に解説していきます。

1.ストーリー

コロナ禍で仕事の半分が蒸発しようとしているとき、
「マジか!」と言った後、「まあでも、命取られるわけじゃないし。これをチャンスに新しいビジネス考えよう」と皆に前を向かせ、鼓舞する「ポジティブ」上位のマネージャー。
これまであまり意見を言わなかった若手から新しい商品のアイデアが出てきて、「いいね!いいね!」と言ってるうちに以前よりも活気のあるチームになっていく。
「大丈夫。なんとかなる!」とドーンと構え、背中を押してくれるので、部下が新しいことにチャレンジしていくのも大きな変化でした。

 

2.どのような資質か

楽天的で周囲に明るいエネルギーを吹き込んでいく、ムードメーカーの資質です。
新しい仕事、困難な仕事にも積極的に取り組み、「とりあえずやってみよう」でチャレンジできるのも強みです。

 

3.マネジメントへの活かし方

「仕事は楽しく」がモットーで、皆が楽しく仕事に取り組むことを大事にします。そのために明るく声かけをしたり、どうせやるなら楽しくやろうと皆を鼓舞します。飲み会やイベントなど、チーム皆が関係性よく仕事ができる職場づくりを目指します。

新しいことへのチャレンジを大切にします。チャレンジに失敗はつきものと考え、失敗を責めるよりも次にどう取り組むか、立ち上がって前に進むことを求めます。そうやって、新しいイノベーションを起こしていくことにリーダーシップを発揮します。

困難な状況下で落ち込むことはあっても、すぐに立ち直りメンバーを鼓舞して前を向かせます。「命取られるわけじゃない」「越えられない壁はない」と元気にさせ、困難を皆で乗り越える後押しをします。

 

4.リーダーシップスタイル

EQリーダーシップ(D.ゴールマン)の分類で言うと、職場の雰囲気作りという点では「関係重視型」のリーダーですが、同時に励まし背中を押すという点では「ペースセッター型」リーダーとも言えます。
一歩踏み出せない部下に対して、「大丈夫!やれるよ!」とチャレンジさせる、背中を押してくれるリーダーです。

 

5.注意点

「ポジティブ」上位のマネージャーは無敵だと思うのですが、相性はあります。
「慎重さ」「分析思考」「責任感」など根拠に基づき確実に仕事を進めたい部下からすると、「大丈夫!」と言われても「根拠は何ですか」と言い返したくなるかも。
そのようなタイプの部下に対しては、双方向で話を聞きながら、相手の不安や求める根拠を丁寧に扱うことが必要です。
またそのような部下は、「ポジティブ」上位の上司の盲点を補ってくれる存在なので、その意見は大切にしたいものです。

部下の悩みを聞くと、ポジティブな方向に転換させたくなってしまいます。しかし問題に目がいきがちなネガティブな思考パターンを持つ人も一定数おり、それがその人の標準なので、無理にひっくり返そうとしても上手くいきません。
その人の思考パターンは一旦尊重して、そこから先どうするかを一緒に考えた方が上手くいくことも多いかもしれません。

 

 

(注意)
・「ストレングスファインダー」及びその資質名は、ギャラップ社に権利があります。
・個々で書かれる内容は私の知識・経験に基づくものであり、ギャラップ社の公式見解ではありません。

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