「個別化」マネージャーの強みの活かし方
「マネージャーのためのストレングスファインダー®」というプログラムをご提供していますが、その中から、マネージャーが強みを自分のマネジメントにどう活かすのか、資質別に解説していきます。
1.どのような資質か
人に対する洞察力の優れた才能です。
強み、弱み、大事にしている価値、モチベーションのスイッチなど、その人の特性を感覚的に理解しています。
相手に合わせたカスタマイズした対応が当たり前で、その人が何を求めているのかを読み取りながら関わることができます。
2.マネジメントへの活かし方
「マネジメント才能」と言ってもいいくらい、人に対する関わり方が秀でています。
部下の特性を観察し、信頼関係を築く関わり方、やる気にさせる働きかけなど相手が最も求める方法で接していきます。
「適材適所」という言葉がありますが、そのうちの「適材」が「個別化」の才能になります。
その人にどんな仕事をアサインするとやる気になるのか、最も成果を挙げる得意な仕事な何かを考え、一人一人の適性を読み取りながら指示を出します。
「一人一人はみんな違う」ということが本質的に理解できているので、それぞれの個性を認め、活かす方法を考えます。違いがあるからこそチームに相乗効果を生み出すと考え、それぞれが輝き全体が輝くチーム作りをします。
3.リーダーシップスタイル
EQリーダーシップ(D.ゴールマン)の分類で言うと、「コーチ型」のリーダーです。
日常業務や部下との1on1を通じて相手の特性を深く理解し、適性を見極めて部下の活躍する場を一緒に考えます。部下の強みを見出し、フィードバックすることで自信と成長の機会を作ります。
4.注意点
人を見る目に自信がある分、相手を早く見切ってしまう可能性もあります。「彼はこんな人だ」と決めつけてしまい、奥底に眠っている可能性を見過ごすことも。
相手についての判断は仮置き程度にして、継続的に観察してみると更なる発見があるかもしれません。
人はそれぞれ違うという思いが、画一的な対応を嫌う気持ちにさせます。一方で、マネージャーとして強制しなければならないときもあるので、時には割り切ることも必要かもしれません。
(注意)
・「ストレングスファインダー」及びその資質名は、ギャラップ社に権利があります。
・個々で書かれる内容は私の知識・経験に基づくものであり、ギャラップ社の公式見解ではありません。