「収集心」マネージャーの強みの活かし方
「マネージャーのためのストレングスファインダー®」というプログラムをご提供していますが、その中から、マネージャーが強みを自分のマネジメントにどう活かすのか、資質別に解説していきます。
1.ストーリー
ドラえもんのポケットじゃないけれど、尋ねるといろんな情報を引き出してくる。仕事の情報だけじゃなく社会情勢やピカピカの最新ニュースから、どこであんなに仕入れてくるんだろう。
興味が湧くと自分でどんどん調べだし、部下より詳しくなることも。最近のブームはChatGPTはじめ様々な生成AIを使い比べることらしい。
そんなマネージャーなので、新規のプロジェクトや直近のリスク管理に役立つ情報まで広い視野でアドバイスしてくれるのがありがたい。
2.どのような資質か
好奇心がトリガーとなり、様々な情報を集める際のです。
日頃からアンテナ高く新聞、ネット、業界紙の情報に目を通し、役に立ちそうだと思えば保存しています。
集めた情報を周囲の人のために提供し役立ててもらうのが強みとしての使い方。
物も集めますが、興味を引く人を訪ねてネットワークを作る使い方も。
3.マネジメントへの活かし方
幅広い情報を集める情報網が強みです。
新聞やネットなどいろんなものに目を通し、仕事の役に立ちそうな情報は部署内で供覧し部下にも知らせます。
それだけの情報量(バックボーン)によるアドバイスは、仕事の方向性を決めたりリスクに備える上でとても役に立ちます。
1on1や日常のコミュニケーションを通じて、部下の情報を収集します。データベースのように情報を整理し、部下とどう関わるといいのかを考え、モチベーションを上げる方法も熟知しています。
収集心を人に向けることで、相手に対する関心の姿勢を示し、人間関係資質的に使うこともあります。
情報を持っている人、興味を持った人のところに積極的に出かけ、情報のネットワークを築きます。「知りたい」という思いが行動力となり、様々な人のナレッジをチームのために活用します。
4.リーダーシップスタイル
EQリーダーシップ(D.ゴールマン)の分類で言うと、一人一人の希望や目標を把握し後押しする「コーチ型」のリーダーシップです。
日常の会話から部下のことをよく理解し、相手の目標に紐付けた能力開発や仕事のアサインを通じてやる気を高めます。
5.注意点
情報を集めることに意識が行きすぎると、肝心の行動が遅くなります。情報を集めて満足してしまったり、必要以上に部下に情報収集をさせてしまうこともあるので、情報を集める目的を明確にし、行動・アウトプットへの意識を上げていきましょう。
集めるのは得意ですが、整理することは苦手な人も多くいます。「捨てる」ということができない性分でもあり、資料があふれだしていることも。
定期的な情報の断捨離も必要です。
(注意)
・「ストレングスファインダー」及びその資質名は、ギャラップ社に権利があります。
・個々で書かれる内容は私の知識・経験に基づくものであり、ギャラップ社の公式見解ではありません。