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「回復志向」マネージャーの強みの活かし方

 

 

「マネージャーのためのストレングスファインダー®」というプログラムをご提供していますが、その中から、マネージャーが強みを自分のマネジメントにどう活かすのか、資質別に解説していきます。

1.ストーリー

工場で充填包装の工程に大きなトラブルが起こったとき、頼りになったのが「回復志向」上位のマネージャーでした。
皆が混乱しているときに声をかけ、一旦ラインを止めて工程を確認するなど問題点を見つけ、テキパキ指示を出しながら先頭に立って問題解決の方法を考え出します。ロジカルに論点を整理したのは「分析思考」の強みでしたが、問題自体を楽しそうに考えていたのは間違いなく「回復志向」ですね。

 

2.どのような資質か

課題解決の天才です。
問題点を一番最初に見つけるのも得意ですが、見つけると是が非でも解決したくなりモチベーションが高まります。
困った人を放っておけない。すぐ声をかけ助けてくれるのも有り難い存在です。

 

3.マネジメントへの活かし方

問題が起こったとき、チームの先頭に立って解決に当たってくれる頼りになる存在です。どこに問題があるのか、課題は何かをきちんと特定し、そのために何をするのかを考え出します。相談のしがいのあるマネージャーです。

それまでに放置されてきた問題も、「回復志向」上位のマネージャーが来ると必ず片付けていきます。手を付けたら大変と塩漬けになっている問題も、必ず蓋を開けて片付けます。組織にある様々な問題を解決して、皆が仕事のしやすい環境を作ってくれるのも「回復志向」の強みです。

困っている部下がいると最初に声をかけ、一緒に問題に取り組んで切れます。元気がないときに声をかけてくれるのも「回復志向」上位のマネージャー。何とかしてあげたいという想いが強く、親身になって手助けしてくれるので部下から信頼されています。

 

4.リーダーシップスタイル

EQリーダーシップ(D.ゴールマン)の分類で言うと、部下の課題を一緒に考え解決に向けるうえでは「コーチ型」リーダーシップであり、組織の課題を一緒に議論して解決策を見出す点では「民主型」リーダシップ。
メンバーと一緒に問題を解決する中で、一人一人を成長させ、チーム自体も活性化させていきます。

 

5.注意点

「回復志向」は欠けているものに目が向く才能です。部下の欠点が目に付き、ついダメ出しをしてしまうこともあるかもしれません。日頃から承認を増やしたり、欠点をリフレーミングして強みとして見てみるなど、ポジティブなフィードバックを意識しましょう。

問題に目がいきすぎると、問題解決に満足してそこから先への成長の機会を失うかもしれません。時にはどこを目指しているのか、「あるべき姿」についても議論する機会を作ってもいいかもしれません。

 

 

(注意)
・「ストレングスファインダー」及びその資質名は、ギャラップ社に権利があります。
・個々で書かれる内容は私の知識・経験に基づくものであり、ギャラップ社の公式見解ではありません。

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