「責任感」マネージャーの強みの活かし方
「マネージャーのためのストレングスファインダー®」というプログラムをご提供していますが、その中から、マネージャーが強みを自分のマネジメントにどう活かすのか、資質別に解説していきます。
1.ストーリー
きっちりとした上司です。
相談するとしっかりと話を聞き、対応してくれる頼りになる存在です。
どんなに困難な状況でも逃げることはなく、自分の役割を果たす姿勢は見習わなければと思っています。
逆に言うと堅すぎるところもあるかもしれません。
きっちりしているのはいいのですが、融通が利かず、時に頑固に感じるときもあります。
2.どのような資質か
自分の役割を必ず果たす、組織においては頼りになる存在です。
自分の責任を果たすために、どこからどこまでが自分の役割かが明確であることが必要です。
〆切りなど約束は必ず守るきっちりとした性格で、逆に約束を守らない人には厳しい一面もあります。
3.マネジメントへの活かし方
お互いの信頼を大切にするチームを作ります。
言ったことは必ずやり遂げる、任せると必ず責任を果たしてくれる頼りになるリーダーであり、「あの人が言うのなら」という信頼感があります。そのリーダーの姿勢はメンバーにも浸透し、お互いに信頼を大切にする意識を広げます。
チームに規律を浸透させます。
自分の仕事に責任を持ち、決まったことは必ずやり遂げるという姿勢は、部下に対しても同様の厳しさを求めます。普段は優しい上司であっても、仕事には厳しい姿勢で組織に良い意味での緊張感を与えます。
逃げない姿勢でチームをひとつにします。
どんなに困難な状況になっても逃げずに最後までやり遂げる姿勢は、チームをひとつにまとめ皆でやり遂げる意識を生み出します。リーダーの逃げない姿勢は、メンバーも腹を決めて難局に立ち向かう勇気を与えます。
4.リーダーシップスタイル
EQリーダーシップ(D.ゴールマン)の分類で言うと、「ペースセッター型」のリーダーです。
規律と信頼で緊張感を生み出し、お互いに自分の役割を果たして行く高い倫理観を浸透させます。
5.注意点
自分の役割を果たす基準が高いので、部下に対しても厳しく当たることがあります。特に職位に見合った仕事をしていない部下に対しては苛立つこともありますが、それだけ高い基準を持つのは「責任感」上位の資質ならではのものであることに気をつける必要もあります。
(注意)
・「ストレングスファインダー」及びその資質名は、ギャラップ社に権利があります。
・資質は単独で現れるのではなく、他の資質と影響し合って出現します。同じ資質を上位に持っていても、他の資質との関係性で違った出方をする場合が通常です。ここでは資質単体での説明をしています。
・ここで書かれる内容は私の知識・経験に基づくものであり、ギャラップ社の公式見解ではありません。