「関係性はいい」けどコミュニケーション不全
こんにちは。
人と組織の強みを活かす、ストレングスコーチの「まるさん」こと、丸本昭です。
今日外を歩いていたら、
天気がいいのににわか雨に降られました。
狐の嫁入りというやつでしょうか。
職場でも、時々そのような不思議なことに出会います。
「関係性がいい」職場なのに、
「コミュニケーションが取れない」というのもそのひとつです。
ここで言う「関係性がいい」とは、
職員同士が仲がいいこと。
日常の会話、雑談、あいさつなど、
おそらくは普通にやれている「会話」のことでしょう。
しかし一方で、
新しい仕事をどこが(誰が)やるか、
複数の人や部署が関わる仕事の変更、
その際の役割分担の見直しなど、
お互いの仕事に関わる話になった途端、
敵と味方のように対立してしまうことがあります。
部署間同士だけでなく、同じ職場の中でもそうかもしれません。
これが「コミュニケーションが取れない」という状態。
ここで言う「コミュニケーション」とは、
嫌なことも含めお互いの考えや思いを率直に出し合い、
違いを理解し、
一緒に解決策を話し合う「対話」のこと。
「関係性がいい」のは「会話」しかしてないから。
当たり障りのないことしか話題にせず、
特に違いを知り、相手の領域に入っていくこともない。
むしろ忖度して相手に合わせる時もある。
それゆえ、違いを表に出し扱わないといけなくなった途端に、
意思疎通が難しくなります。
以前のブログ
「人にはそれぞれ正義がある」にも書きましたが、
自分に「こうあるべき」があるように、
相手にも「こうあるべき」があります。
まずはその違いをテーブルに乗せ、一緒に眺めるような対話の場を作る必要があります。
そしてそれは、
「対話の場を意図的に作る」に書いたように、
意識的に作っていく必要があります。
率直な対話が日常的にかわされ、
「他人の仕事に口を出す」くらいになったときに、
ここで言う「コミュニケーション」が成り立つ職場になるのだと思います。
率直に互いの思いを聞く「対話」の場。
オフサイトもオンサイトも、
まずは意図的に小さなところから量を増やし、
その経験を重ねる中で「質」が伴ってきます。