コミュニケーションは量から質に変化する
こんにちは。
オン・ストレングス 丸本です。
昨日は、保育士100人の方へのマネジメント研修でした。
ミドルマネージャーという位置づけで、組織の中でどうマネジメントしていくのかを一緒に考えた一日でした。
その中で、後輩・若手の保育士さんがなかなか相談してくれないというお悩みがありました。
ご本人はいろいろ力になりたいという思いをお持ちなのですが。
私も課長、係長だったときに経験してますが、極論すると、部下は本当に困ったときしか相談には来ません。
まず同僚や先輩に相談して解決するし、それはそれでOKだと思います。
でも、課長になってちょっと離れた席から課員が楽しそうに話してるのを見ると、仲間はずれになったようで寂しい気持ちにもなります。
「相談に来てくれない」ではなく、自分から声をかけに行きましょう!
最初は話題もなくぎこちない感じかもしれませんが、回を重ねるうちに何となく共通の話題が見つかります。
仕事の話でもいいですし、天気やニュースの話でもいい。
「話をする」ということを重ねることが大切です。
コミュニケーションは自然と生まれるものではありません。
創るものです。
そして、
「コミュニケーションは量から質に変化する」
と言います。
初めから親密な話ができるわけではなく、
最初は雑談のような話を数多くしていく中で、
「この人は話をちゃんと聴いてくれる人だ」
「どんな話をしても受け止めてくれる人だ」
という信頼感が生まれ、やがて悩みも含めた深刻な話もしてくれるようになります。
いきなり質の高いコミュニケーションができるのではなく、まず最初は、会話する数を増やすことが大切です。
その積み重ねが、相談してくれる機会を増やしたり、
こちらから言いにくいことを伝えるときの土台になります。
もうひとつ言うと、
私たちは話しやすい人と頻繁に会話し、
話しにくい人とは無意識に会話を避ける傾向があります。
ニコニコ聴いてくれたり、賛同してくれる部下にはつい頻繁に声をかけますが、
タイプが違う人、反論する人には足が遠のきます。
私もよく反省してました。
自然な反応ではあります。
しかし、上司としてはそれでは困ることが多い。
苦手な人も含めてチームだし、その人にもやる気になって仕事をしてもらわないといけない。
一日の中で、自分がどの部下と会話をしているか、時々振り返ってください。
もし苦手な部下とあまり話してないなあと思うときは、意識して会話量を増やしましょう。
コミュニケーションは、量から質に変わります。
最後にひとつだけ自慢話ですが、
退職する際の慰労会で、部下の係長から言われたこの一言は私の宝物です。
「課長は忙しいときも、必ず毎日皆に話しかけてましたよね。」
ストレングスファインダー®やコーチングについてのブログも書いています。
よろしければ、そちらもご覧ください。
「ストレングスファインダー®で、人と組織の強みを活かす!
プロコーチ、自治体研修講師のまるさんのブログ
強みの上に自らを築く」