ストレングスファインダー®の活かし方No2「自分の戦い方を知る」
こんにちは。
人と組織の強みを活かす、ストレングスコーチの「まるさん」こと、丸本昭です。
ストレングスファインダーを組織に取り入れると何がいいのか?
その第2弾です。
職員一人一人にとってのメリットは、
「自分の戦い方がわかる」
ということです。
ストレングスファインダーは、能力ではなくやり方を知るツールと言われています。
自分がどんな仕事の仕方をしたら力が発揮できるのか、その方法を理解することができます。
皆さんもこれまで、無意識にやっていて仕事が上手くいったり、充実感を感じたりしたことがあると思います。
しかし、そのときのやり方は、無意識におこなっているので本人のスキルとして身につかず、再現性がない場合が多くあります。
前回に引き続き、私が市役所の児童福祉係に異動したときの話です。
前任の係長は、相談に訪れた方に共感し、長い時間じっくり話を聴いて上げることができる方でした。
一日の多くをそういったことに費やしていたようです。
心優しい方です。
一方の私は、コーチでもあるので、スキルとして共感して相手に寄り添いながら話を聴くこともできます。
4位の「個別化」でこの人はどんな人かを敏感に察知し、7位の「共感性」で感情を拾うこともできます。
その反面、1位が「最上志向」なので効率よくやりたいし、3位「戦略性」は先まで読めるので進まない話は嫌い。
前任者と同じ仕事の仕方をするのは楽しくないし、自分でなくてもできることだと思いました(この辺は8位「自我」)。
やってて楽しく、自分の強みを一番発揮する仕事の仕方は何か?
この部署で一番使ったのは、6位「規律性」です。
規律性の強み遣いの一つは、ものごとを体系化して整備するのが得意ということです。
日常生活でいうと散らかった机の上を整理し、引き出しの中などどこに何があるか所定の位置を決めて整理するということをしますが、より大きく使うと、事業を体系的に整理するということをします。
児童福祉の仕事で言うと、
当時は保育所のような施設サービスは整備されていましたが、
家庭でお子さんを育てる保護者向けの在宅サービスは不足していました。
そこで、就学前の親子が集まる集いの広場を使いやすい商店街の一角に移し、
子育て教室のような学びと交流の場を増やしたり、
自宅で子供をみてくれるファミリーサポートセンターを立ち上げたりしました。
規律性の得意な「体系的に整理する」ということが、自分の強みを活かした自分らしい働き方だったと思います。
「規律性」に「最上志向」が加わると、より効率効果的に動くよう「仕組みを作る」ということをします。
係員が働きやすい環境を作り、モチベーションが上がると係長が出て行かなくても自動で仕事が進むようになります。
その時間を他の仕事に使えるので、係のマネジメントに力を入れました。
子育て支援のNPO法人を立ち上げ、情報提供や一次的な相談をそこで対応できるようにしたことも、同じように仕組みで動くようにする強み使いのひとつだったと思います。
そのように、
「自分の得意な仕事の仕方」
「自分の戦い方」
を理解し、活かすことができるのがストレングスファインダーです。
自分の得意な戦い方がわかると、
成果が出やすいし、スムーズに動けるし、なにより楽しい。
人手が足りず疲弊している今の行政の職場に、必要なツールだと思います。