ストレングスファインダー®の活かし方No5「キャリアを考える切り口になる」
こんにちは。
人と組織の強みを活かす、ストレングスコーチの「まるさん」こと、丸本昭です。
ストレングスファインダーを組織に取り入れると何がいいか?
その第5弾です。
「自分のキャリアをどう作っていくといいのか」を考えるきっかけになります。
特に30代前半くらいの、一生懸命仕事を覚え、そろそろ慣れて余裕ができたくらいの頃。
ちょうど階段の踊り場に来たくらいの感覚でしょうか。
少し余裕が出てきて、
これからどんな仕事をしていきたいのか、
これまでの自分を振り返りながら、
自分のキャリアについて考える時期でもあります。
そんな時にも、
ストレングスファインダーで自分を知り、
活かし方を考えることが役に立ちます。
自分の傾向を理解し、
どんな環境や仕事だったら自分が気持ちよく仕事ができるか、
自分の資質を解放して思う存分仕事ができるのかを考える切り口になります。
例えば、
改革改善が好きな「最上志向」を持っている人なら、
組織改革や新しい政策・サービスを生み出す企画部門の仕事はやり甲斐を感じるでしょう。
相手の気持ちがわかる「共感性」や、一人も取りこぼしたくない「包含」がある人なら、
相手に寄り添いじっくり人と関わる福祉的な仕事に力を発揮するかもしれません。
「調和性」を持つ人は、
集団の中で合意形成をして、前に進めるような調整型の仕事に手応えを感じるかもしれない。
自分の傾向を知ることで、
自分がどんな環境や仕事だと伸び伸び動けるのかを知ることができます。
ただし、ひとつ注意することがあります。
ストレングスファインダーはキャリアを考える切り口にはなりますが、
その人のトップ5で向いてる仕事が決まるわけではありません。
「ストレングスファインダー®の活かし方No2『自分の戦い方を知る』」で言ったように、
ストレングスファインダーは、能力ではなくやり方を知るツールと言われています。
接客サービスをするにあたり人の気持ちがわかる「共感性」がなくても、
「学習欲」や「収集心」という思考系資質を使ってその人に対する興味を持ち、
相手の話をじっくり聞き、
納得してもらえる対応をすることができます。
しかし一方で、
「『公務員たるもの、どんな仕事もできるようにならなければならない』という幻想」
でも述べたように、
人にはやはり弱みの部分を求められる苦手な仕事、
なかなか興味を持てない仕事というものがあります。
「できる」と「やりたい」は違います。
人との関わりが多い仕事を、
影響力系資質や人間関係資質を持たない人がするのはしんどいかもしれません。
他の資質でカバーできることもあるけど、
意識的にやり続けなければならないし、
そもそもその仕事に興味を持てないこともある。
新しいアイデアを生み出し、革新的なサービスを作る仕事を、
人間関係資質のみの人が担当するのは、上手くいかないかもしれない。
むしろ人と関わり、チームで動ける仕事の方が、
エネルギーをもらいながら興味を持って動き続けられる。
そういう視点で、自分を見つめるヒントは数多いと思います。
「自分は何に向いているか」で大切なのは、
自分がやり続けられる、
やることで更にエネルギーが湧き出すような「価値」を見つけること。
その自分の「価値」を考える切り口として、
ストレングスファインダーの5つの強みは役に立ちます。