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人にはそれぞれ正義がある

 

こんにちは。

オン・ストレングス 丸本昭です。

 

先日、インプットのために「学習する組織 5つのディシプリン」という研修を受けてきました。

 

なにかと疲弊した行政の現場をより働きがいを感じられる職場にするために、

学ぶことは数多くあります。

今回も様々な収穫がありました。

 

 

その中でも大きな気づきは、

「人にはそれぞれ正義がある」

ということ。

 

 

研修の中で「ビールゲーム」という学習ゲームをしました。

ご存じの方も多いかもしれませんが、

ビールの小売り、第一卸、第二卸、工場の4つに分かれ、

在庫や発注残のコストを、全体として最少にすることをゴールにしたゲームです。

 

私は小売りでしたが、

波があるだろうと予想していた需要が全くフラットで、

発注残が次々に積み重なります。

 

「なんで納品がこんなに遅いんだよ!」

と心の中で叫んでいると、隣の第2卸さんは、

「在庫ないのにこんな発注するな!」と叫ぶ。

なかなかに難しいゲームでした。

 

ゲーム終了後に振り返りをすると、

小売りの私は「いかに在庫を少なくするか」を考え、

第1卸の方は「需給の波を自分の所で調整して急減急増しないように」と考え、

工場の担当は「顧客にすぐ提供できるよう、流通に一定数の商品が流れるように」と考えていたそうです。

 

発注ゼロの受注票を見たとき、「こっちにも商売させろよ!」と思ったという卸の方の感想もあり、

「在庫・発注残のコストを全体として少なくする」という共通のゴールがありながら、

お互いの価値や判断基準が異なることをリアルに実感しました。

 

 

ストレングスやコーチングをやりながら、

「人は皆違う」

「違いを知り、対話をすることが大事」

と言いながら、

無意識のうちに皆同じと考えていたのです。

 

ゲームの仕組み上事前に進め方を打ち合わせすることがありませんでしたが、

ゴールが共有できていることだけでなく、

何を大切にして仕事をするかを摺り合わせておくことの重要さも実感しました。

 

 

同時に感じたのは、行革など組織や仕組みを変えようとしたときのこと。

自分では、住民のために、組織全体のためにという確たる思いがあって、

それに反対する人を

「何で理解しないんだ」

「前例踏襲の変化したがらない人達」

と思う気持ちがどこかにあった。

 

しかし、先のビールゲームのように、

その人達それぞれに「住民のため、組織のため」という正義があって、

反対されているのかもしれない。

 

「人にはそれぞれ正義がある」

という言葉が出て来た場面でした。

 

そのためには、

率直にものを言える関係性、

違いを受け入れ、お互いの考え、想い、感情まで話し合える対話の場

が必要。

自分が思ってきたことが、更に腹落ちした研修でした。

 


ストレングスファインダー®やコーチングについてのブログも書いています。

よろしければ、そちらもご覧ください。

「ストレングスファインダー®で、人と組織の強みを活かす!

 プロコーチ、自治体研修講師のまるさんのブログ

 強みの上に自らを築く」

 https://ameblo.jp/strengths-journey/

 

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