心理的安全性を高めるための 強みの活かし方
今日のテーマは「心理的安全性」です。
組織内において、自分の意見や感情を率直に表明できる、
コミュニケーションリスクのない状態を言います。
個人や組織のパフォーマンスを高め、
イノベーションを生み出す、
責任感やエンゲージメントを高めるという効果があり、
この数年特に耳にするようになりました。
では、この心理的安全性を高めるために、
強みをどう活かすといいのか?
ということが、今回のテーマです。
一番ナチュラルにそのような職場を作り出すのは、
「共感性」上位のマネージャーでしょう。
部下ひとり一人の気持ちを大事にしながら、
共感と声かけで安心できる職場を作っていきます。
しかし、「この資質がなければできない」というわけではありません。
自分の上位資質を上手く使う、必要なスキルを身につけるなど、
「共感性」が上位になくても
心理的安全性の高い職場を作っているマネージャーはたくさんいます。
心理的安全性を作り出す方法はいろんな本に書かれていますが、
強みをベースにしたアプローチとしては、
「マネージャー自身の弱みを見せること」
「多様性を受け入れること」
「ひとり一人の強みを認め、自己効力感を持たせること」
の3つがあります。
「マネージャー自身の弱みを見せること」
自分自身の課題を周囲に話したり、
失敗や他者からのフィードバックを正直に受け入れることで、
部下に対しても安心して報告できる雰囲気を作り出すことです。
ストレングスのいいところは、自分は棚に上げて、
「この最上志向が悪さしちゃってさあ」
と資質にかこつけて自己開示できるところです。
ストレングスファインダーの特徴を書いた「トリセツ」を
部下にオープンにしている方もいらっしゃいますが、
弱みも含めて自分をさらけ出すことで、部下の心を開くことができます。
弱みも含めお互いを人間全体として受け入れ、尊重し、
他者に対してオープンになれるのもいいところです。
「多様性を受け入れること」
異なる視点や意見に対して「面白い視点だね」と興味を示し、
多様性を歓迎する姿勢を示すことです。
どんな意見も一旦受け止めてもらえるという、
安心感を生み出します。
ストレングスファインダーでお互いの資質がわかっていると、
相手の傾向や発言のベースがわかるので、
その違いを素直に受け止め合うことができます。
そもそも互いが違うという事実が見える化されているので、
お互いに多様性を素直に受け入れることができます。
「ひとり一人の強みを認め、自己効力感を持たせること」
まさにストレングスの真骨頂です。
他人との違いも含めて自分自身であり、その違いが強みでもあると思うと、
異なる意見も率直に話せます。
自分に強みがあり、そのことで成果を生み出せる体験が、
自信となって自分の意見・感情を伝える後押しにもなります。
マネージャーにとっても、
部下の強みを日常的にフィードバックすることで、
自信を持たせ、成果につながる行動を一緒に考えることができます。
ストレングスファインダーのワークショップを職場単位で導入されている企業では、
社員間のコミュニケーションの深度が格段に高まったというお話を聞きます。
人と組織のパフォーマンスやエンゲージメントを高めるためにも、
働きがいを感じる職場にするためにも、
ストレングスファインダーを活用していただきたいと思います。
こちらもご覧ください。
《今日の問い》
あなたの上位資質は、心理的安全性を高めるためにどんな活かし方ができますか?