(体験談)管理職にコーチングをお勧めする理由
こんにちは。
人と組織の強みを活かす、ストレングスコーチの「まるさん」こと、丸本昭です。
私がコーチングを学び始めたのは、2007年3月です。
市役所で人事担当だった時、管理職にコーチングスキルを広げたいと思い、コーチ21(現在のコーチA)のプログラムを受講しました。
当初は外部講師にお願いしようとしたのですが、予算が付かず、「それなら自分で!」と思ったのがきっかけです。
高い受講料を払いましたが、そのおかげで、自分が係長、課長になった際、とても助けられました。
人事係長から児童福祉係長に異動したときのことです。
一番驚いたのは、4人いる係員が皆、「どうしましょうか?」と聞いてくることです。
「窓口に申請に来た方がどうしても書類が見つからないと言われるのですが、どうしましょう?」
「県から照会が来てるんですが、うちでは個別にデータを集めてないんです。どうしましょうか?」
などなど。
上司に尋ねる際は、自分の考えを言って伺いを立てるというのが当たり前だと思っていたので、これには驚きました。
最初の頃は話を聞いて「じゃあこうしたら」と指示を出し、そのようにテキパキ処理できる自分にちょっと満足もしてました。
しかし、さすがにこのままだと良くない。
ちょうどコーチングを学んで1年経った時期でもあり、コーチングスキルを使ってみることにしました。
「どうしましょう?」と訊いてきたときは、
「あなたはどうした方がいいと思うの?」と質問し、
上手く処理できた報告を受けたら、すかさず承認する。
話も相手を立たせたままで聴くのではなく、自分の机の横にいつも丸イスを置き、座らせて丁寧に聴く。
最初は質問されて戸惑っていた係員も、段々と
「○○した方がいいと思うんですが、いいでしょうか?」
という訊き方に変わってきました。
自分で考えるようになると、自分で動くようになります。
上司は時々状況を聴きながら、
「いいね」「頑張ってるね」
と承認する。
係員も楽しそうに仕事をしてるし、上司も楽です。
この楽さを一番感じたのは、管理職になって企画課で仕事をしていた時です。
部署がら各課との会議が多く、自分の机に座ってる暇がありません。
やっと帰ってくると、待ち構えたように課員からの報告、相談、決裁に追われる。
最近の管理職は人手不足もあり、自分で担当を持たざるを得ない部署も多くあります。
結局落ちついて仕事ができるのは就業時間後というのもよくある話です。
その時とても助かったのは、児童福祉係時代のように、質問することで自分で考える意識を作り出すことです。
係長にある程度権限委譲して、マネジメントの仕方だけは定期的に確認する。
大事な方向性、考え方だけ伝え、あとは質問、承認、フィードバックで考えさせ、やる気を高めます。
課員は楽しそうに仕事をするし、
課長は早く帰れるので有り難い限りです。
13年前コーチングを学んでいなければ、
恐らく全てを自分で判断し、指示を出して進めるマネジメントスタイルだったと思います。
自分としては楽しく満足していたかもしれませんが、単に指示に従い動く課員はやりがいを感じられなかったのではないでしょうか。
そして管理職としての自分も、忙しさに時々イライラをまき散らしていたかもしれません。
コーチングを学んだからこそ、自分も楽が出来、皆が楽しそうに仕事ができる職場を作れます。
管理職の皆さんには、コーチングを学び職場で実践することをお勧めします。
《イベントのお知らせ》
「福岡DNA運動から考える自治体改革」
1 日時 12月21日(土)13:30〜16:30
2 場所 くまもと森都心プラザ(熊本県熊本市)
コーチングを学ぶうえでは、「まず自分がコーチングを受ける」ということをお薦めしています。
まずはお試しセッションから。
◆ 個人コーチング
月2回/1回50分のセッション 月額25,000円
月1回/1回50分のセッション 月額15,000円
※ 初めての方向けに、無料の体験コーチングも行っていま
す(月ごとの枠があります)。