ストレングスファインダー®の活かし方No6「やる気にさせる部下のデータベースを持つ」
こんにちは。
人と組織の強みを活かす、ストレングスコーチの「まるさん」こと、丸本昭です。
ストレングスファインダーを組織に取り入れると何がいいか?
その第6弾です。
「組織をマネジメントするための、部下のデータベース」が手に入ります。
「部下のデータベース」と言うと、なんだか怪しい感じがするかもしれませんが、
組織をマネジメントしたり、部下を育成するうえでは、
「その部下がどんなことが得意なのか」
「苦手なことは何なのか」
「どんな関わり方をすると良好な関係が築けるのか」
など、部下について詳しく知り、相手に併せるのが基本です。
そのような情報は、ストレングスファインダーのトップ5から知ることができます。
面談を通じて部下とトップ5について話し合い、お互いに理解するプロセスがあると更に効果的です。
アメリカ国防省のマネージャーが、
ストレングスファインダーのワークショップで作成した部下のワークシートをアタッシュケースに入れ、
データベースとして持ち歩いていたという話もあります。
具体的にどんなことがわかるといいでしょうか?
先ほど書いたような、
その部下がどんなことが得意なのかという「強み」
苦手なことは何なのかという「弱み」
は知っておきたいところです。
チームで役割を考えるとき、それぞれの強みで組み立てると成果が出やすいし、
やってる本人も楽しく職場の雰囲気が良くなります。
もちろん苦手でもやってもらわないといけない仕事はありますが、
逆にそれを強みでカバーする方法を一緒に考えることもできます。
どんな関わり方をすると良好な関係が築けるのかという、関係性の築き方については、
自分の資質と相手の資質で上手くいく点、逆に衝突する点を事前に把握することができます。
ストレングスファインダー®の活かし方No4「自分のマネジメントの癖を知る」
でも書きましたが、
「最上志向」の上司である私と、「包含」を持つと思われる部下の係長とでよく対立するのは、
少数精鋭で効率的に仕事を進めたい私のタイプと、
誰一人仲間はずれにせず、みんな一緒になって仕事がしたい係長との
物事を捉えるフィルターの違いからでした。
それがわかっていると、上手にお互い調整することができます。
部下のモチベーションを高めるためにも活かせます。
「自我」を持つ部下には、「君だったらできると思う」と期待をかける。
「共感性」を持つ部下には、気持ちを時々聞きながら感謝を伝える。
「戦略性」を持つ部下には、背景も含めた情報を与え、ゴールだけ示して道筋は自由に考えさせる。
など。
またそれ以前に、部下に安心して仕事をしてもらうための関わり方もわかります。
「内省」「慎重さ」を持つ部下に対しては、じっくり考える余裕を与える。
「責任感」を持つ部下には、役割の範囲と成果物を明確に伝え、併せて仕事を抱え込んでしまわないか気をつける。
「親密性」を持つ部下には、1体1でゆっくり話す時間を持つ。
など。
部下との関わり方は個別対応が基本です。
そのためのデータベースとして、ぜひストレングスファインダーを活用してください。