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ストレングスファインダー®の活かし方1「強みを組み合わせる」

 

こんにちは。

人と組織の強みを活かす、ストレングスコーチの「まるさん」こと、丸本昭です。

 

最近、自治体の方と話す中でもストレングスファインダー®の話が出るようになりました。

ストレングスを行政の職場に広げたい私としては、とても嬉しい流れです。

 

まだ「ストレングスファインダーって?」という方も多いと思いますので、

2月27日(木)に、「自治体職員のためのストレングスファインダー入門講座」を開催します。

オンラインのZoomで行いますので、全国どこからでも参加できます。

ぜひご参加ください!

 

 

さて、「ストレングスファインダーとは?」の話はそこでするとして、

「ストレングスファインダーをやると何がいいのか?」

について、何回かに分けてお話をしていきたいと思います。

(途中、ストレングスファインダーの資質名が出てきます。わかりにくいかもしれませんが、なんとなくこんな感じというイメージでお読みください。)

 

 

まずはじめに、

「お互いの強みを組み合わせることができるので、とっても楽だし、力が発揮できるのでやりがいを感じます。」

 

 

これは私の公務員時代の話ですが、

児童福祉係長時代、係の統括だけでなく、児童虐待やDV被害のケース対応も私の仕事でした。

 

私の強み使いとしては、

「個別化」で相手の考え方や傾向を知り、

「収集心」で家族や周辺の情報、公的資源の情報を集め、

「戦略性」で筋道を立て、

「個別化×戦略性」で納得してもらえるように関わる。時には誘導する。

ということをしていました。

コーチングスキルとストレングスがあったからこそ、何の経験や知識もないのにいきなりケース対応させられても何とかなったのだと思います。

あんな命に関わる仕事を、知識やスキルもない職員が通常の異動でいきなり対応しなければならないなんて、何もなかったのは運次第でしかないと、今思っても非常に怖いと思います。

 

一方で、相手の話をある程度聞くと筋道がわかる、さっさと前に進めたい「個別化×戦略性」の傾向は、

相手の気持ちになって親身に話を聴くのは苦手です。

ある程度聴くと筋道が見えるので、

「こうやって、こうなると、これしかないですよね。はい、以上!」

と言いたくなる。

無駄が嫌いな「最上志向」は、ぐるぐる回り続ける結論の出ない話を聴くのは大の苦手です。

人は筋道の正しさだけでは前に進めない。まず、抱えた思いをいったん吐き出すことで、前進できる。

そのためにも、話を聴くというのは大事なことです。

 

しかしつい、「ほかの仕事せんといかんのに、時間がもったいない」

とつい思い、知らず知らずにそんな空気が表に出る。

もちろんコーチとしてコミュニケーションスキルは持っているので上手に対応しますが、なんとなく伝わるものでもありますよね。

 

そんな時ありがたかったのは、コンビを組んでいた女性相談員の先生です。

高校の養護教諭だった方で、母親のように共感しながら話を聴き、相談者の信頼も厚い方でした。

その方はストレングスはやってませんが、おそらく「共感性」「包含」「成長促進」がありそうです。

 

相談者やご家族が相談に来られ、この人たちはまず話を聴いて欲しいんだなと思ったら、

女性相談員の先生に対応をお願いしていました。

1時間、2時間と時間をかけて気持ちを吐き出してもらい、併せて様々な情報が得られたら、

私が出て行って、解決策を説明する。

このコンビは、本当によく機能していたと思います。

 

私は「問題解決をする」という強みの領域に集中でき、

女性相談員の先生は、「共感することで相手との信頼関係を築き、気持ちを吐き出してもらう」という強みの領域に集中できる。

女性相談員の先生に解決策まで考えてくださいと言っても、本人も困ってしまうと思います。

そういう意味で、このコンビはお互いの強みを活かし合うコンビでした。

強みに集中できるので、仕事もとても楽だし、達成感を感じられます。

 

私に「相談者の話を、時間がかかってもじっくり聴かなければならない。もっと共感して相手の話を聴きなさい。」と言われても、それは苦痛だし、上手くはいかなかったでしょう。

相談対応自体がイヤイヤでやってしまっていたと思います。

女性相談員の先生も同じで、「話を聴くだけでなく、解決策まで考えて上げなさい。」と言われたら、

苦痛で辞めてしまったかもしれません。

 

人にとって、強みを活かすことはとても自然な行動であり、ストレスもなく達成感を感じることでもあります。

ストレングスファインダーでお互いの強みがわかっていれば、その強みを貸し借りし、お互いが強みの領域にフォーカスすることができます。

多忙な業務の中で効率的な仕事をする上でも、

達成感を感じながら楽しく仕事をしていく上でも、

ストレングスファインダーでお互いを知り、強みを貸し借りする「大人の相互依存」できる職場にする意義は大きいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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